施工管理とは何?仕事内容とやりがいから男女比までわかりやすく紹介
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施工管理とは、建設現場において、円滑な進行と高品質な成果を確保するために不可欠な仕事です。本記事では、施工管理の仕事内容からやりがいなど魅力をわかりやすく紹介していきます!
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施工管理とは?わかりやすく解説
「施工管理」とは、一体どんな仕事なのでしょうか。名前を聞くだけではイメージがわかない方もいるでしょう。現在、施工管理の求人は増加傾向にあり、その背景に建設業界全体の好景気があります。大手から中小企業まで積極的に採用をしており、資格が必要ないため未経験からでも施工管理の仕事に就ける可能性があります。
施工管理の仕事内容
施工管理の仕事は、建設工事における全てのプロジェクトを指揮し、管理します。工事作業を実際に行う職人や関わりある会社と積極的にコミュニケーションをとり、「安全が守られているか」「工程や日程が計画通り進められているか」「予算に収まっているか」「品質保持されているか」などに目を配り、予定通りに工事が進むように現場を管理をします。
この他にも、施工計画から施工図面作成、工事に必要な行政への申請手続き、会社や資材の手配など、現場での業務以外にもデスクワークがあるのも施工管理の仕事の特徴です。
施工管理は分野でも分かれており、緑地や公園の整備には「造園施工管理」、道路や河川、上下水道などは「土木施工管理」、マンションやビル、住宅などは「建築施工管理」になります。
未経験から施工管理を目指すことも可能で、初めは先輩に付いて現場慣れをし、建設全般の知識や業界用語、職人の人をはじめとする現場でのコミュニケーションのとり方や、指示出しの仕方などを習得していきます。建設プロジェクトの規模にもよりますが工期が長いと3~5年といったこともあり、未経験でもしっかり向き合いながら成長することができるでしょう。
施工管理の重要な仕事内容4つ
◇ 安全管理 | 建設作業における作業員の安全を守るため、使用機材の点検や危険な場所への看板設置、てすり設置など、安全な設備や環境を整える |
◇ 工程管理 | 作業の進め方、人員や重機の手配を管理し、工程表通りに進行しているかチェックする |
◇ 品質管理 | 材料の寸法、品質が設計図や仕様書の規格を満たしているか確認する。また、完成した建設物の密度や強度が規格内であるか管理する |
◇ 原価管理 | 材料費や人件費の原価を出し、予算以内で完成させられるか管理を行う |
施工管理の年収は平均約445万円
施工管理の平均年収は正社員でおよそ445万円となり、建築・土木業界の中では高い水準です。給料分布が約350万~1,080万円と幅が広く、スキルや経験によっても大きな差がある職種と言えます。
キャリアアップや収入アップを目指すのであれば、資格取得を検討してみるのもいいでしょう。資格については「施工管理のキャリアアップには資格取得がカギ」で後述します。
施工管理 一日の流れ
施工管理の一日の流れは、日中工事と夜間工事の場合に分かれ、以下になります。
施工管理の1日の流れ(一例)【日中工事の場合】
7:00 | 出勤、準備 |
8:00 | 朝礼 |
8:30 | 作業開始、工事現場の巡回・点検、写真撮影、作業員への指示 |
12:00 | 昼休憩 |
13:00 | 昼礼、翌日以降の打ち合わせ、工事現場の巡回・点検 |
15:00 | 作業の進捗確認 |
17:30 | 作業員業務終了、報告書の作成、作業工程表の作成 |
19:00~20:00 | 退勤 |
現場での管理業務と事務所や会社で書類作成などのデスクワークを行うのが、一般的な施工管理の1日の流れとなります。
施工管理の1日の流れ(一例)【夜間工事の場合】
23:00 | 出勤、準備 |
23:30 | 夜礼、作業開始、工事現場の巡回・点検、写真撮影、作業員への指示 |
5:00 | 作業員業務終了、報告書の作成、作業工程表の作成 |
7:00 | 退勤 |
道路や商業施設など、人の流れや交通量が関係する工事は夜間に行うことが多くあります。日中工事後に仮眠をとり、夜間工事に出勤するケースもあります。
施工管理の1日の流れ【天候不良の場合】
天候不良により工事が行えないときは、主に事務作業になり、7:00~19:00までスケジュール調整や書類の整理、打ち合わせや電話でのやり取りなどの業務があります。
工事が止まればスケジュール変更をしなければならないため、施工計画や予算修正などの調整を主に行います。
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メイジングループの株式会社メイジンと株式会社ナミトが独自で行うサービスの「プロセコカン」とは、施工管理の四大管理とも呼ばれる工程・安全・品質・予算うちの予算管理を除く管理業務をゼネコンやサブコンに提供しています。また、施工管理のキャリアアップとして必要なPCスキル・対人スキルなどの向上を目指して、教育や認定制度にも力を入れています。
施工管理に向いている人の特徴
周囲と円滑なコミュニケーションがとれる人
現場の職人や作業員、会社関係やクライアントなど、多くの人が関わりながら建設プロジェクトは進みます。施工管理は、プロジェクトに関わるさまざまな人とコミュニケーションをとり信頼できる関係づくりを構築しなければなりません。相手の意見を汲み取りながらも、自分の意見も納得してもらえるようなコミュニケーション能力が大切になります。
危険を察知するのが得意な人
建設現場には危険が潜んでいます。施工管理は事故につながるような危ない環境に気付き、未然に防ぐことが求められます。そのため、危険察知能力が高い人が向いていると言えるでしょう。
管理能力に長け、統率力がある人
施工管理では、予定通りにプロジェクトが進行するように管理をして、現場で指揮を取ります。現場をまとめられるだけの威厳や能力がないと思うように進まなくなってしまうため、リーダーシップ力が必要となります。
施工管理に向かない人の特徴
状況説明をするのが不得意の人
施工管理は、現場で職人の人や作業員に指示を出す立場になります。指示や説明をする際に、完成までのプロセスも加えて状況を説明するようにしないと、ミスやトラブルといった事態につながりかねないでしょう。
マルチタスクをこなすのが苦手な人
建設現場では予想していない事態が起こることも多々あり、問題に対処しながらも、管理業務も行わなければなりません。そのため、1点集中型よりもさまざまなことを同時にこなせる能力がないと難しいでしょう。
施工管理はやめとけ?きついと思うポイント
建設や設備業界は好況であり、住宅や商業施設など需要が安定的に伸びて今後も建設業界のニーズが高まる傾向にあります。そのため、採用を積極的に行い人材育成に力を入れている会社もあります。しかし、「施工管理はやめとけ」とも言われており、きついと思うポイントをあげてみました。
・休日出勤がある ・現場管理とデスクワークの両方があり幅広いスキルが必要 ・業務中に事故が発生する可能性がある |
施工管理は、現場業務の他に事務所や会社で書類作成などのデスクワークもこなします。そのため、仕事の幅も広くなり、現場の知識だけではなくPCスキルなども必要となります。また休日出勤がある場合もあるため、土日祝休みの仕事を求めている方には、きついと思ってしまうポイントになるかもしれません。
また、細心の注意をしながら工事は進みますが、建設現場では事故が発生することも考えられます。万が一の危険があることも「施工管理はやめとけ」と言われる理由の一つになっているでしょう。
施工管理の男女比は?
建設・設備業界で働く人は主に男性をイメージしますが、最近では女性の姿も見られます。令和4年 建設業活動実態調査の結果によると、女性の技術職(工事の設計・積算、現場施工の管理・監督、研究、技術系営業(技術職特有のノウハウを活かして行う営業)に就く割合は、男女比で約7%にのぼり、前年と比べ6. 3%増加をしています。
男女比では男性が多い建設業界では、女性が働く場合には、名前を覚えてもらいやすくコミュニケーションが図りやすいといったメリットや、施工管理ならば産休育休での復職後も基本的に業務内容が変わらず、キャリアを築きやすいといったメリットがあります。
女性の活躍を応援するメイジングループ|PR
メイジングループの株式会社メイジン、株式会社ナミトは、全女性社員を対象に婦人科検診の受診の推奨や女性特有の疾患リスク対策にも取り組んでおり、安心して働ける環境が整っています。また、女性社員がキャリア形成しやすい制度を導入し、女性社員の長期的な活躍を応援する企業です。
施工管理のキャリアアップには資格取得がカギ
施工管理になるために資格は必須ではありませんが、施工管理として大きな現場管理を任せられたり、キャリアアップを狙うなら、資格を取得を目指すと良いでしょう。以下に施工管理の資格の種類をまとめました。
建築施工管理技士(1級・2級)
建築施工管理技士の資格は1級と2級があり、1級は公共施設や高層マンションなどの大規模な建設現場の「主任技術者」や「管理技術者」になれます。
2級は、「建築」「躯体」「仕上げ」と3つに分かれており、それぞれの分野から出題されます。また、担当できる規模は中小規模で、役割も「主任技術者」のみになります。
長期的に建設業界でキャリアを築きたい方は、建築施工管理技士の資格取得がおすすめです。
管工事施工管理技士(1級・2級)
冷暖房設備工事、給排水・給湯設備工事、空調設備工事、ガス配管工事などの配管に関する工事が管工事であり、建物の完成には無くてはならないものです。資格は1級、2級とあり、2級は、建設業法に基づいた一般建設業で「専任技術者」「主任技術者」を務めることが可能です。
1級になると、特定建設業または一般建設業で専任技術者になれ、建設工事で「主任技術者」、「監理技術者」を務めることができます。資格取得し実務経験を積むことで、年収アップも狙えるでしょう。
電気工事施工管理技士(1級・2級)
電気工事の作業に関わるには専門的な資格が必要となりますが、管理監督をする電気工事施工管理の仕事には資格は必須ではありません。しかし、電気工事に携わってキャリアを築きたいと考えている方は、資格取得を目指すと良いでしょう。
2級は、一般建設業の「営業所ごとに置く専任技術者」や「現場ごとに置く主任技術者」になれます。それに加えて1級になると、「特定建設業の営業所ごとに置く専任技術者」や「監理技術者」を務めることが可能です。
土木施工管理技士(1級・2級)
1級は、土木工事で安全管理、施工管理のあらゆる業務に従事でき、作業工程ごとの「主任技術者」、現場全体を指揮する「監理技術者」の2つの称号が与えられます。
2級は、試験内容が3分野に分かれ「土木」「鋼構造物塗装」「薬液注入」があります。合格すると、それぞれの作業工程の責任者「主任技術者」として施工管理ができます。
土木施工管理技士は国家資格となり、取得をすると、経験やスキルを持ち合わせていると証明することができます。
電気通信工事施工管理技士(1級・2級)
電気通信工事施工管理技士は、Wi-Fi設備工事やインターネット回線などの電気通信工事の施工管理が行える資格で、2019年に新設された国家資格です。取得することで、「専任技術者」や「主任技術者」「管理技術者」を務めることができます。
造園施工管理技士(1級・2級)
1級は、公園や遊園地などの公共工施設の造園工事の施工計画が行え、営業所ごとに置く「専任技術者」や工事現場ごとに置く「主任技術者」「監理技術者」を務めることができる。2級は、建設業法による一般建設の営業所に置く「専任技術者」や工事現場における「主任技術者」になることができます。
施工管理でやりがいを感じるポイント
施工管理はさまざまなポイントでやりがいを感じることができます。そのポイントを紹介します。
成果が形に残る
建設業の魅力の一つは、自身が関わった仕事が建物となって形になり後世に残りつづけることではないでしょうか。職人や作業員、クライアントなど多くの人と力を合わせて作った成果が、目に見えて分かることにやりがいを感じられることでしょう。
給与面の待遇がいい
建設業でも施工管理は、立場的にも重要なポジションで、多くのスキルや経験が求められます。そのため、給与が高い傾向にあり、建設工事を徹底した管理を行うことで、さらなる成果報酬が発生する可能性もあります。給与面での待遇がいいこともやりがいを感じられるポイントです。
需要があり仕事が安定している
新規に建てられる建物だけではなく、老朽化した建物の建て替えなどもあり、建設業のニーズは途絶えることがないでしょう。仕事が安定していることも施工管理の魅力ではないでしょうか。
信頼関係がつくれる
建設現場は作業員や職人と密なコミュニケーションをとり作業を進めていくことが重要となります。大きなプロジェクトになればなるほど多くの人が関わり、信頼を得ることは簡単なことではありません。そのなかでも、現場の声に耳を傾けて、信頼関係を得ることができれば、施工管理のやりがいや喜びへとつながることでしょう。
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複合ビルや商業施設の再開発ラッシュ、河川や道路などのインフラ整備など、今後も建設業界のニーズは高まるものの、離職率が高く、人員が確保できないといった問題があります。なおさら、経験やスキルが必要な施工管理の確保には多大な労力とコストが必要です。
そこで、メイジングループが独自で行うサービス「プロセコカン」を利用して優秀な施工管理の人員確保をしてみてはいかがでしょうか。
プロセコカンとは?
「プロセコカン」とは、メイジングループ独自のサービスで、高品質な施工管理業務を提供し、四大管理とも呼ばれる「工程管理」「品質管理」「安全管理」「予算管理」の「予算管理」を除いた3つの管理業務を遂行します。
「プロセコカン」は、建築工事・土木工事・空調衛生設備工事・電気設備工事などの各種施工管理を行う人材をメイジングループが正社員として採用して、現場に必要な教育を行います。そのため、常に雇用するのではなく、必要になったら「発注」するといった形も魅力です。
人員確保することが難しかった施工管理も、教育するコストや、候補を探して審査し採用するコスト、すべてを削減することにより企業負担を減らすことが可能となります。
プロセコカンならメイジングループ
メイジングループは株式会社メイジンと株式会社ナミトで構成されている企業組織です。全国のゼネコンやサブコンの工事現場に施工管理業務を提供している会社になります。
「あたりまえのことを、あたりまえにやる会社」と掲げ、あらゆる建設現場の安全や適正を見守り、円滑に進められるよう支えています。プロの施工管理として従事できるよう、教育や認定制度が整備されており、スキルやキャリアを広げることが可能です。
また、健康保険や厚生年金保険から資格取得支援制度など、16種にもわたる福利厚生があり、働く人の暮らしをサポートしてもらえる制度があるのも魅力のひとつでしょう。
そして、株式会社メイジンと株式会社ナミトは、経済産業省健康経営優良法人(中小規模法人)にも認定され、過重労働の抑制や定期健康診断、メンタルヘルス・ストレスチェック対策などの実施をし、「がん」「急性心筋梗塞」「脳卒中」の3大疾病にも100万円の給付があります。社員の健康管理や維持にも力を入れているため、長期的に安心して働ける環境が整った企業だと言えます。
施工管理とは建設現場の安全・安心を守る大事な仕事
施工管理は建設現場において、計画通りに工程が進行し、品質が保たれるように管理する重要な職務です。仕事内容は多岐にわたりますが、完成した建物や施設が実際に使われる瞬間にやりがいを感じられるでしょう。
施工管理は今まで男性中心の職種でしたが、性別にとらわれない能力やスキルが重要となり、近年では女性の活躍も増えています。建設業界において欠かせない存在の施工管理は、これからもさらに需要が高まっていくでしょう。