フリーランスエンジニアの現実は?フリーランスエンジニアになるポイントや案件獲得する方法などを紹介

目次

フリーランスエンジニアは「きつい」「やめとけ」と言われるなか、成功するためにどのようにすれば良いのでしょうか。本記事では、フリーランスエンジニアに必要なスキルや継続的に案件獲得する方法など、フリーランスエンジニアを長く続けるためのステップを紹介します。これからフリーランスエンジニアを目指す人やキャリア構築をしたい人はぜひ参考にしてみてください! 

フリーランスエンジニアの現実

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フリーランスエンジニアは、会社に属せず独立してクライアントとプロジェクトごとに契約し成果を納品するエンジニアです。

フリーランスエンジニアとして働くことは、自由度が高く柔軟性がある一方で、安定した収入の保証やタスク、法的責任の管理など独立に伴うさまざまな課題にもひとりで対処しなくてはなりません。

フリーランスエンジニアになれば、好きな場所で働き、高収入を得られるといったイメージがありますが、現実はそんな簡単ではありません。さまざまな課題に立ち向かいビジネススキルを兼ね備えたエンジニアがフリーランスの世界で成功を収めることができるでしょう。

フリーランスエンジニアと会社員の違い

フリーランスエンジニアと会社員の違いには重要なポイントがあります。契約形態は以下の2つがあります。

  • 準委任契約:成果物が完成しなくても、業務遂行に対して報酬が発生。
  • 請負契約:成果物に対してのみ報酬が発生し、依頼に沿わない成果物の場合は報酬が支払われない。

フリーランスエンジニアは独立しており、プロジェクトごとにクライアントと契約を結び、仕事を進めます。フリーランスエンジニアは案件ごとに報酬を得るため、収入は案件数や規模によって変動します。高収入を得られることもありますが、反対に案件がなければ収入が減ってしまうこともあるでしょう。

これに対して、会社員は企業に雇用されており、定期的な給与を受け取り、プロジェクトの割り当てやスケジュールは上司により管理されます。安定した給与があり、福利厚生やボーナスなど一定の収入が見込めます。

フリーランス会社員
雇用形態特定の企業、団体に雇用されず業務委託で働く企業に雇用され、企業の一員として働く
仕事の受注個人でクライアント、案件を見つける必要がある会社がクライアント、案件を獲得し、仕事が割り振られる
収入案件ごとに変動。高収入を得られることもある定期的に給与やボーナスが支払われる。昇給やボーナスは会社による
福利厚生健康保険や国民年金など自分で整備する会社から健康保険、年金、福利厚生が提供される
働き方個人で管理し自由度がある会社の指示やスケジュールで進行する

フリーランスエンジニアの平均年収

『令和4年分 民間給与実態統計調査』によると、給与所得者の1年間の平均給与は458万円(※)となっています。フリーランスエンジニアは職種や言語により年収は異なりますが、500~800万円が相場です。

フリーランスエンジニアの方が年収アップに期待ができる一方で、案件獲得ができない場合には会社員時代よりも年収が下がる可能性もあるため注意しましょう。

フリーランスエンジニアになるためのポイント5つ

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【1】1年以上の実務経験を積む

フリーランスエンジニアとして成功するには実績や経験が求められるため、少なくとも1年以上の実務経験を積むことが賢明です。企業に雇用されながら経験やスキルを積みましょう。

また、プログラミングスクールを活用して実践的な知識を身につけることも一つの道です。独学でもプログラミング知識を磨くことは可能ですが、フリーランスとして活動するためには一定のレベルが求められるため、確かな技術を身につけられる方法でスキル習得を目指しましょう。

【2】スキルシート等を用意し実績を作る

スキルを身に付けてもすぐに仕事につながるわけではありません。フリーランスエンジニアとして独立をする前にポートフォリオやスキルシートに経験年数や得意なプログラミング言語、担当プロジェクトの詳細をまとめておきましょう。

フリーランスエージェントや案件紹介サイトも活用しながら、最初は小規模な案件からスタートして実績を蓄積していくのが得策です。

【3】開業届を出す

フリーランスエンジニア(個人事業主)として開業するためには、開業届を提出することが必要です。

開業届けは、事業を開始した日から1か月以内に提出しなければなりません。税務署の窓口または国税庁のWebサイトから入手可能で、事業の内容や所在地、開業年月日などの情報を記載し提出します。

【4】国民健康保険や国民年金に入る

フリーランスエンジニアとして独立する際は社会保険の適用外となり、国民健康保険と国民年金への加入が必要になります。

国民健康保険は医療費の補助を受けるための制度で、加入手続きは居住地の市区町村役場で行い、保険料は収入に応じて変動します。

国民年金は老後の生活を支える制度で、フリーランスは「第1号被保険者」か「第3号被保険者」として加入します。「第1号被保険者」に加入する場合は、住所地の市区町村役場の窓口で手続きを行います。「第3号被保険者」に加入する場合は、配偶者の勤務先の事業所で手続きをしましょう。

国民健康保険も国民年金も退職した翌日から14日以内で手続きが必要なため、早めに行うことがおすすめです。

【5】エージェントなどを活用して案件を受注する

クラウドソーシングプラットフォームでの案件受注も一つの手段ですが、エンド案件や優良案件、高単価案件を獲得するには、フリーランスに特化したエージェントや案件紹介サイトの活用が効果的でしょう。

クラウドソーシングに比べるとフリーランスエージェントは経験や高いスキルが求められるため、初めての利用では案件獲得までに時間を要することもあります。そのため、複数のサービスを利用しながら積極的に案件を探して実績を作ります。

安定的に案件を獲得できるようになれば、スキルや報酬アップを目指し、より高度な案件にも挑戦ができます。リスクを最小限に抑えながらフリーランスを目指すなら、まずは会社勤めをしながらクラウドソーシングを活用し、副業向けの案件をこなすことが賢明です。

副業や経験を経て独立への自信がついたら、本格的にフリーランス活動を始めましょう。案件獲得の方法は多岐にわたりますが、自身の希望に合った案件紹介をしてくれるフリーランスエージェントへ登録するのがおすすめです。

また、案件を獲得した後も継続的にスキル向上や新しい技術の学習、人脈作りなどをすることがフリーランス成功には必要になります。

【SHIFTフリーランス】プライム案件が多数で高単価還元|PR

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画像提供:SHIFTフリーランス

『SHIFTフリーランス』は、登録を行うとSHIFTグループが参画するプライム案件にも直接参画が可能になります。プライム案件は中抜きが少なく、適正な単価を受け取りやすくなります。そのため、年収アップを目指すフリーランスエンジニアの方におすすめです。アカウント登録は無料で行えるので、気になる方は『SHIFTフリーランス』の利用を検討してみてください。

フリーランスエンジニアが活躍する職種

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ITエンジニアといってもさまざまある職種。どの職種がフリーランスとして需要があるのでしょうか。職種別に平均年収をみていきましょう。

職種(中分類)全体平均年収
アーキテクト1874万円
データサイエンティスト1386万円
SAPエンジニア1360万円
コンサルタント1333万円
PM1175万円
クラウドエンジニア 1109万円
PMO964万円
DBエンジニア911万円
アプリ開発エンジニア871万円
サーバーエンジニア858万円
バックエンドエンジニア792万円
フロントエンジニア779万円
RPAエンジニア713万円
ツール開発エンジニア673万円
ネットワークエンジニア620万円
テストエンジニア436万円

一番平均年収が高いのがアーキテクトとなり、高いスキルや知識が必要な上流工程に関わる職種になると年収が高くなる傾向にあります。会社員エンジニアの平均年収が500万円ほどであるとすると、フリーランスエンジニアの平均年収は高い水準であると言えるでしょう。

フリーランスエンジニアに求められるスキル

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フリーランスエンジニアとして成功するためには、幅広いスキルが求められます。

複数のプログラミング言語に対する深い理解と3年以上の実務経験

フリーランスエンジニアになるとより高いスキルが求められるため、企業で3年以上実務経験を積み、プログラミング言語に深い理解や知識を身に付けることがおすすめです。経歴や技術力が高いエンジニアは、フリーランスへ転身してからも高単価の案件を見つけやすく、自分の得意分野に合わせた求人を選びやすいメリットがあります。

コミュニケーションスキル

成功するフリーランスエンジニアとしてキャリアを築くには、高度な技術や経験は勿論のこと、優れたコミュニケーション能力が大切です。企業やクライアントの意図を汲み取り形にしていく能力や、プロジェクトにおいて問題が生じた場合も自ら解決策を見出すことが求められます。

また、インフラエンジニアでも作業をただ実行するだけでなく、課題を発見し改善に向けた提案ができることが成功の秘訣でしょう。

スケジュール、タスク、自己を管理するスキル

フリーランスエンジニアとして成功するには、問題解決力やプロジェクト管理、スケジュール管理を行って円滑に進めていくことも重要です。

また、自身の健康管理にも気を配らなければなりません。体調不良で納期に遅れが出てしまえば収入に影響が出るため、自身を律することが極めて大切になるでしょう。

フリーランスエンジニアが継続的に案件を獲得する方法

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人脈を大切にする

案件獲得の経路で多いのが、以前の職場の人や知人、友人、同業者からの紹介など人脈からになります。お互いに良く知っている相手ならばコミュニケーションも図れ、高い技術力が必要な案件でも安心して任せられるからです。

人脈を大切にすることは業界やコミュニティで存在感をつくり、仕事の機会を増やす手段にもなります。また、情報共有やお互いのサポートを受けることでも、とても重要になるでしょう。

複数から受注を確保する

フリーランスとして活動する際、1つのクライアントに絞ることは大きなリスクになります。クライアントから新しい案件の提供がない、クライアントの事業や企業がなくなってしまうといったことも考えられます。そのため、安定的な案件確保を目指すには、1つの経路が断たれても別の経路から仕事を獲得できる体制を整えることが大切です。

また、アクセス解析やWeb広告運営など顧客視点でのスキルを磨くなど、自身のマーケティングを広げ多角的なアプローチで仕事を受注できるようになるのも良いですね。

技術向上を怠らない

IT業界は急速に進化し、新しい技術やサービスが次々と登場しています。そのため現状維持ではなく、新しい手法や技術を積極的に取り入れ、常に自身をアップデートすることが大切です。

トレンドとなっているプログラミング言語の習得もスキルアップにつながるでしょう。フリーランスエンジニアとして成功するためには技術向上を怠らず、常に最新の動向に敏感でいることが肝心です。

フリーランスエージェントを使う

不安定になりがちな案件獲得には、フリーランスエージェントを利用するのもひとつの手です。フリーランスエージェントは、営業代行や条件交渉、事務手続きや確定申告のサポートまで、クライアントと利用者の間に入ってさまざまなサポートをしてくれます。

途切れないように案件提案してくれるエージェントや、福利厚生が充実しているエージェントなどもあり、利用することで安心して本業に専念できるようになるでしょう。 

ITエンジニアにおすすめのフリーランスエージェント

SHIFTフリーランスは開発に集中できる環境を提供|PR

「SHIFTフリーランス」は多くのプロジェクトで、SHIFTグループからPMやQAエンジニアが参画しています。そのため、開発だけに集中できる環境であり、煩雑なコミュニケーションを減らすことができるため、そういったことに悩みを抱えていたフリーランスエンジニアの方におすすめのエージェントです。

フリーランスエージェント名称SHIFTフリーランス
未経験可能な案件の有無調査中
高単価案件の有無
リモート案件の有無調査中
案件紹介までの最短日数調査中
サポート・福利厚生調査中
対応ジャンルエンジニア
対応エリア特になし
運営会社株式会社SHIFT
職業紹介事業許可番号
労働者派遣事業許可番号

クラウドテックはリモート案件が97%勤怠管理もオンライン完結

「クラウドテック」は、リモート案件数が業界トップクラスを誇るフリーランスエージェントです。リモートワーク、週3〜4日稼働の案件が豊富なのも特徴です。

案件提案から契約締結、勤怠管理や事務作業などもオンラインで入力が可能なため、地方でフリーランス活動を考えている人におすすめのエージェントになります。

フリーランスエージェント名称クラウドテック
未経験可能な案件の有無有(2年以上が好ましいが、2年未満もOK)
高単価案件の有無
リモート案件の有無
案件紹介までの最短日数平均で2週間~1ヵ月
サポート・福利厚生・ベビーシッター優待
対応ジャンルエンジニア/デザイナー
対応エリア特になし(案件の97%がリモート)
運営会社株式会社クラウドワークス
職業紹介事業許可番号13-ユ-313424
労働者派遣事業許可番号派13-306556

レバテックフリーランスは経験が浅い人にもおすすめ!収入安定をサポート

「レバテックフリーランス」は、IT専門知識を持ったコーディネーターがキャリアやスキルに合った案件提案から条件交渉、参画中のフォローまでサポートします。

無料フリーランス相談会もあるため、フリーランスをこれから目指す人にも安心できるエージェントでしょう。

フリーランスエージェント名称レバテックフリーランス
未経験可能な案件の有無実務経歴浅い人OK
高単価案件の有無
リモート案件の有無
案件紹介までの最短日数調査中
サポート・福利厚生・フリーランス向け福利厚生の提供(税務サポート、ヘルスケアサポート、レストランや映画鑑賞、旅行の割引など)
・フリーランススカウト
・市場分析ダッシュボード
・案件・企業の評判の閲覧
対応ジャンルエンジニア
対応エリア特になし
運営会社レバテック株式会社
職業紹介事業許可番号13-ユ-308734
労働者派遣事業許可番号派13-308125

ミッドワークスは福利厚生も充実!手厚いサポートが受けられる

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参照元:Midworks 公式HP

「ミッドワークス」は、IT系のフリーランスエンジニアを専門とするエージェントサービス。

ITフリーランスエンジニアを中心に、言語で案件検索ができます。自分が目指す職種が分かりやすく、キャリアをつくりやすいのも魅力でしょう。

また、案件が途切れたときの報酬を保障する制度や福利厚生も充実しており、フリーランス転向に不安がある方におすすめのエージェントです。

フリーランスエージェント名称Midworks / ミッドワークス
未経験可能な案件の有無
高単価案件の有無
リモート案件の有無
案件紹介までの最短日数1日
サポート・福利厚生・交通費支給
・書籍、勉強会費支給
・フリーランス協会無料入会
・福利厚生(スポーツクラブ、宿泊施設等の割引)
・経理支援クラウドシステム利用料負担
・生命保険半額負担
対応ジャンルエンジニア
対応エリア特になし
運営会社株式会社Branding Engineer
職業紹介事業許可番号13-ユ-315367
労働者派遣事業許可番号派 13-316707

ココナラテックエージェントでは高単価案件を狙える

「ココナラテックエージェント」は、最高月収110万円など、100%直請けで高単価案件を狙えるフリーランスエージェントです。また余分なマージンが発生しないため収入UPにもつながるでしょう。

フルリモートや稼働日数からも案件を選ぶこともでき、ライフスタイルに合わせて自由な働き方を目指している人におすすめのエージェントになります。

フリーランスエージェント名称ココナラテックエージェント
未経験可能な案件の有無調査中
高単価案件の有無
リモート案件の有無
案件紹介までの最短日数調査中
サポート・福利厚生・事務手続きサポート
・食事、宿泊、レジャー施設割引
対応ジャンルエンジニア/クリエイティブ
対応エリア調査中
運営会社株式会社ココナラ
職業紹介事業許可番号13-ユ-315155
労働者派遣事業許可番号

ITプロパートナーズなら自由な働き方を期待できる

「ITプロパートナーズ」は、リモートやフレキシブル労働時間で週2〜3の案件が豊富なフリーランスエージェント。そのため、他で受託案件があり並行して収入UPを目指したい人におすすめのエージェントです。

スタートアップやベンチャーの案件が多く、面白い案件に出会えるのも魅力でしょう。エンド直案件で高単価なため、稼働日数が少ないのに生活を安定させられるのもうれしいところです。

フリーランスエージェント名称ITPRO PARTNERS / ITプロパートナーズ
未経験可能な案件の有無
高単価案件の有無
リモート案件の有無
案件紹介までの最短日数調査中
サポート・福利厚生
対応ジャンルエンジニア/クリエイティブ
対応エリア特になし
運営会社株式会社Hajimari
職業紹介事業許可番号13-ユ-307288
労働者派遣事業許可番号派13-306091

フリーランスエンジニアが後悔しないためには

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画像提供:ピクスタ

フリーランスエンジニアになってから後悔しないためにも、独立することのメリット・デメリットを把握しておきましょう。また、そもそもフリーランスエンジニアに向いてる・向いてない人の特徴を紹介します。

フリーランスエンジニアのメリット

  • スキル次第で収入を増やせる
  • 働き方に自由度がある
  • 人間関係の悩みを減らせる

スキル次第で収入を増やせる

フリーランスエンジニアになると、多くの案件をこなしたり、高単価の案件を受注することで、会社員時代よりも収入を大幅にアップさせられる可能性があります。会社員の昇給には、試験や実績などの条件や年功序列の影響を受けすぐに収入アップが難しいですが、フリーランスエンジニアは高いスキルを持っていれば仕事に見合った収入を得ることができるでしょう。

そして、高いスキルはクライアントに評価され信頼を築くことができ、リピート依頼や口コミが生まれて新たな案件が獲得しやすくなります。

働き方に自由度がある

フリーランスエンジニアの働き方は、客先常駐以外の案件では非常に柔軟で、案件に応じて稼働時間や単価などを自由に調整できます。また働く場所も自宅やカフェ、コワーキングスペースなど好きな場所で働けるのも魅力です。

そして、自由度が高いため、育児や介護など家庭との両立がしやすく、家族との大切な時間を確保しながら働くことができるでしょう。ただし、案件ごとに異なるため、具体的な条件を確認してから応募することが大切になります。

人間関係の悩みを減らせる

会社員は同僚や上司との相性に苦労することがありますが、フリーランスエンジニアはプロジェクトごとに動くため、人間関係の悩みを抱えにくいと言えます。

また、仕事を受けるかどうかも自分で決定できるため、合わない人と一緒に仕事をすることからくるストレスを減少させることができるでしょう。

フリーランスエンジニアのデメリット・きついところ

  • 収入が不安定になる
  • 営業活動をする必要がある
  • 会社員と比べて社会的信用が低い

収入が不安定になる

会社員との大きな違いは、フリーランスの収入は仕事量に直結して変動することです。景気変動の影響を受けやすく、景気が悪化すると仕事を失う可能性が高まるでしょう。

安定的な案件を確保すれば安定収入も期待できますが、途切れてしまう場合もあり、この収入の不安定さがフリーランスエンジニアのきついところの一つでもあります。

営業活動をする必要がある

営業、契約交渉、プロジェクト管理など多岐にわたる業務を自己管理しなくてはならなくなり、営業活動をこなしながら仕事を進めるのは時間管理の難しさが伴います。

また、フリーランス市場の競争は激しく、スキルや実績がなければ案件獲得にはなりません。クライアントとの信頼関係を築くまでも期間が長くなり、新規フリーランスはとくに厳しい状況です。

仕事を獲得したとしても継続的な案件確保をするため、クライアントのニーズや市場の変動に柔軟に対応し、自身のスキルなどをアップデートする必要があるでしょう。

会社員と比べて社会的信用が低い

フリーランスの収入は案件の受注状況に左右され不安定性があります。そして、社会的な枠組みでは安定した雇用形態や組織に所属することが信用される傾向にあるため、フリーランスはこれに適合していないと見なされがちです。

社会的信用が低いと、ローンの審査やクレジットカードの発行が難しくなり、とくに住宅や車をローンで購入したい場合には、会社員に比べて審査が厳しくなる可能性があるため注意が必要です。

フリーランスエンジニアが向いてる人・向いてない人

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フリーランスエンジニアに向いている人

フリーランスエンジニアに向いている人は、新しい技術への向上心があり、絶えず自身のスキルアップに励める人です。IT業界は常に進化し多岐にわたる技術分野のスキルを磨くことが求められるため、フリーランスエンジニアは幅広い知識を持つことが大切になります。

また、技術やスキルだけでなく人脈作りのためのコミュニケーション力も必要です。営業においては交渉力が重要であり、クライアントの要望だけでなく、自身の要望も適切に伝えるスキルが求めらるでしょう。そして、1人で仕事をしても孤独を感じずに業務に取り組める人がフリーランスエンジニアには向いています。

フリーランスエンジニアに向いていない人

コミュニケーションが得意ではなく交渉力がない場合や、経験が浅く独立できるスキルを身に付けていない場合は、案件獲得が難しく収入の問題にも直結してしまいます。

また、フリーランスエンジニアは自由な働き方ができる一方で、スケジュールや体調、モチベーションなど、さまざまな自己管理とコントロールが必要です。また、安定性を好み変化が苦手な人も向かないでしょう。 

フリーランスエンジニアが辿りがちな末路

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体調を崩して仕事ができない

フリーランスエンジニアは多くの案件を同時に引き受け、一時的に激務に陥るケースも珍しくなく、体調を崩す人も増えています。自身のキャパシティを超えた仕事を引き受けて睡眠時間を削るなどをして身体を壊してしまうと、仕事に取り組めなくなり収入も途絶えてしまう可能性があります。

フリーランスエンジニアは常に健康な働き方を心掛け、仕事量を適切にコントロールする必要があるでしょう。

トラブルの時に頼る人がいない

会社員では困ったことがあれば上司や同僚に助けを求めることができ、問題解決することができるでしょう。しかし、フリーランスの場合は基本的に全て業務を一人でこなしているため、自分では解決できないような問題が発生した場合に助けてくれる人がいません。

この孤立感を軽減するには、フリーランス仲間を作ることが大切です。仲間がいれば案件の受注が重なった時に依頼ができたり、トラブル時に心強いサポートとなり、より安心して仕事に取り組むことができるでしょう。

案件獲得ができにくくなる

フリーランスエンジニアとして独立したとしても、案件が確保される保障はありません。とくにスキルが不足している場合は下請けの仕事を引き受けざるを得ず、収入減少につながる可能性があります。

また、安定した案件の受注が難しく、営業活動に多くの時間を費やすフリーランスエンジニアもいるほどです。そして、体力を必要とする案件や若い世代が多いプロジェクトには30代までなどの年齢制限が設けらる場合もあり、年齢制限や条件によっては案件を獲得できないケースもあるでしょう。

収入が減る

自らが案件を獲得しなければ収入を得ることができないため、案件獲得できず収入が会社員時代よりも大幅に減少してしまったというフリーランスエンジニアも存在します。案件の受注が途切れれば収入はゼロとなり、生活が不安定になる可能性があります。フリーランスになる際には、収入の見込みや幅を事前にイメージし、安定的な収入を得るための方法を考えておくことが大切です。

フリーランスエンジニアを長く続ける7つのポイント

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【1】50代以上の働き方を考える

フリーランスエンジニアには定年はないため働き続けることは可能です。しかし、年齢制限を設けている案件もあり、案件獲得が難しくなる可能性もあります。そのため、50代以降の働き方を考えておくことが大切です。50代からの働き方として、これまでの知識や経験を生かしコンサルタントや講師などキャリアの幅を持つことが重要でしょう。

また、50代以上でも経験豊富なエンジニアは貴重な存在です。高度な技術やプロジェクトマネジメントのスキルを持つことで、クライアントや企業にとって信頼性が高まり、新たな案件やプロジェクトに参加する機会も広がります。

【2】新しいスキルを身に付ける

フリーランスエンジニアは技術力が重要視されるため、新しい技術に対応できない場合、アサインできる案件の範囲が限られて収入に影響が出る可能性があります。そのため、積極的に新しいスキルを習得し、市場やクライアントの要求に適応していくことがフリーランスエンジニアとして長生きするコツでしょう。

【3】仕事の量をコントロールする

自分のキャパシティを超えて仕事を引き受けると、過労により体調を崩す可能性もあるため注意が必要です。納期やタスクを理解し、優先順位を立てて仕事の重要度や緊急度に応じて進めるべき仕事の量を見極めましょう。また、定期的な休息とリフレッシュを取り入れて健康な働き方を心がけるようにします。

【4】フリーランスになる前に経験を積む

会社員として働きながら副業を始めることで、会社を辞めたあと案件を探す際に焦らなくて済み、収入の心配も軽減されるでしょう。経験があれば、案件獲得が難しいときにも慌てずに対策を練ることができます。

また、スキル習得、実務経験、コミュニケーションスキルや自己マネジメント能力をしっかりと身に付けることで、フリーランスエンジニアとして自信をもってスタートを切ることができるでしょう。

【5】人脈作りを大切にする

フリーランスエンジニアとして成功するためには、積極的に人脈を築くことが必要です。会社勤めをしながらでも勉強会やセミナー、イベント参加やSNSを活用して情報発信を行うなどで人脈を築くことができるでしょう。とくに若いうちから人脈を広げておくことで、年齢を重ねても案件の獲得チャンスに広がります。

また、常駐案件に参画することでクライアントに顔を覚えてもらいやすくなり、信頼関係を作ることができるでしょう。

【6】フリーランスになる目的を明確にする

勢いだけでフリーランスになると失敗のリスクも高まります。独立する前にフリーランスになる目的を明確にすることが肝心です。

たとえば、在宅で仕事をしたいという理由であれば、フリーランス以外にもリモートワークを導入している企業で働く選択も考えられます。目的がハッキリしていれば焦りを軽減し、冷静に計画を立てることもでき、モチベーションも維持しやすくなります。そして、自分の強みやスキルを活かした案件を見つけやすくなるでしょう。

【7】フリーランスエージェントを活用する

安定して案件を獲得するためには、フリーランスエンジニア向けのエージェント利用することもおすすめです。エージェントを活用すれば、自分で案件探しをしなくても条件に合った案件を提案してもらえます。とくに営業が苦手な人にとってエージェントのサポートは心強いでしょう。

また、契約手続きや条件交渉などの代行だけでなく、キャリアプランに関するアドバイスも得られるため、経験が浅い人も一度エージェントに相談してみるのもいいでしょう。

【SHIFTフリーランス】フリーランスエンジニアが活躍できるサポートが充実|PR

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「SHIFTフリーランス」では、無料アカウント登録を行うと登録面談を実施。専門の担当エージェントが希望条件やキャリア志向をくみ取り、適切な案件紹介をしてくれます。また、案件参画時には、セキュリティやコンプライアンスルールの説明会を開催しており、フリーランスエンジニアの方がトラブルに巻き込まれないようサポートも充実しています。

フリーランスエンジニアは可能性が無限大

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フリーランスエンジニアとして成功するためには、自己管理や新しいスキルの習得、そしてフリーランスになる目的を明確にすることが大切です。この記事では、フリーランスエンジニアになる際に直面する課題やリスク、対策について紹介しました。

安定した案件獲得や仕事量のコントロール、収入の不安定性、最新技術の習得、人脈作りなど、フリーランスエンジニアになることは挑戦でもありますが、一歩を踏み出す準備が整ったならば可能性は無限大です。フリーランスエンジニアとしての可能性を追求しましょう!

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