「配属希望はどこでもいい」は言っていい?伝える際の注意点やポイントを解説
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就職活動中や内定後に配属希望を聞かれることになりますが、その時、どう答えるのがいいのでしょうか。「どこでもいい」と答えたほうが決まりやすいという声もあるなか、人事側としてそれだとやる気がないように思うなど、答えに悩むかたもいるはず。本記事では、人事の視点や選考段階でのアピール方法、内定後に希望を伝える際の注意点を解説します。ぜひ参考にしてみてください!
「配属希望どこでもいい」と言うと有利になる?
急速に変化する業界や企業では、柔軟性や変化への適応力が重要視されることがあります。このような場合、「どこでもいい」という姿勢が、変化に適応できる、柔軟に多岐にわたるスキルと洞察を身につけることができるなどアピールポイントになる場合があります。
しかし、「どこでもいい」と希望する際でも、具体的な志望動機や将来のキャリアプランを持っていることが求められます。これが欠如している場合、企業側として真剣さや計画性に不安を感じる可能性があります。
そのため、会社の文化や特色をしっかり調べて、適切な回答ができることが望ましいでしょう。
「配属希望どこでもいい」人事側の見かたは
適正やスキルなどが見えづらくミスマッチな配属をしてしまう
本来、ご自身と会社のニーズをマッチさせ双方にとってメリットがある配属をおこないたいと考えています。
そのため、「どこでもいい」と希望されると、その人の適性やスキル、志向などが明確に見えず人事側としてもミスマッチな配属をしてしまう可能性があります。
適性に合わない業務に配置されると、モチベーションも低下し、仕事への適応が難しくなる可能性があるため離職のリスクが高まってしまいます。
自己分析などをし、将来こういう業務に携わりたいなどある程度考えておく必要があります。
空きのある部署に割り振りされる
他の志願者が特定の部署に希望を持っている場合、その志願者との比較が難しくなります。企業は多くの場合、ポジションに対して熱心で適性が高い候補者を選びたいと考えます。
そのため、「どこでもいい」という場合には、空きがあるところへなど調整に回されてしまう可能性があります。
選考段階で「配属希望はどこでもいい」と伝えた場合
選考段階で配属希望を聞かれる場合には、「会社と志願者が合うか合わないかの判断」「質疑のやりとりの評価」のために聞かれることがあります。
そのため、「どこでもいい」といった返答は、考えていない、やる気がないと評価されかねないため注意したいところです。
チームワークや協力をして会社に貢献したいといった柔軟なスタンスや、さまざまな経験を踏みキャリアを築きたいといった意味で「どこでもいい」と伝えたいのであれば、理由などについてもしっかり伝えるようにします。
選考では何故?といった質問が多くありますが、理由をできるだけ明確に答えられるように準備をしておきましょう。
内定後に「配属希望はどこでもいい」と伝えた場合
内定後の配属面談では、ご自身の発言が合否に関わることはありません。そのため、適性やスキルなどをもとに、会社とご自身をマッチさせた配属先を決めたいということになります。
前述のとおり、「どこでもいい」と答えることにより、ミスマッチした配属で仕事のモチベーションが低下したり、人気のない部署に割り振られたりする可能性もあるため、どのように返答すればいいか悩むところです。
そのため、少なくとも人事側が配属先を見極められるだけの情報を提供するようにしましょう。
実際は配属希望どこでもいいと思っている人は少ない?
選考や内定後の配属面談では、評価や印象を良くするために「どこでもいい」と言ってしまいがちです。
それがプラスに働くようであれば良いですが、何も考えていないなどとマイナスに働くこともあります。そういった時は、これまでを振り返り、自分の好みや興味を探ってみたり、こんなことがしたかったと思い出したり、自己分析をするのがおすすめです。
そこを活かして会社に貢献ができたら、さらに可能性やキャリアを広げられることとなるでしょう。
「配属希望はどこでもいい」の理由を明確にしておこう!
「配属希望はどこでもいい」という柔軟なスタンスを示すことで協力的な姿勢と、さまざまなところで経験を通じてスキルを身につける意志があるとアピールができます。
一方で、具体的な意欲や目標がないと捉えられてしまうことも。そのため、「どこでもいい」と伝える際には、十分な準備と明確な理由をセットに伝えることが大切です。