あなたは間違えてない?「下さい」「致します」メール漢字の使い方3つ
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メールやビジネス文書などでよく使われている言葉で、実は間違った漢字を使い続けている人がたくさんいます。その中でもよく使われる3つの言葉の正しい使い方を覚えておきましょう。
「いたします」「致します」
メールの締めの挨拶に「よろしくお願い致します」と記載する人は多いですね。しかし、漢字の「致します」は実は間違った使い方です。
この場合の「いたします」は、述語の下について付属的な意味を添える補助動詞にあたります。公用文では『補助動詞をひらがなで記載する』というルールがあるので、正しくは「よろしくお願いいたします」と書きます。
メールでよく使いがちな「お電話致します」や「お伺い致します」も同様に「いたします」とひらがなで表記するのが正解です。
「ください」「下さい」
「ください」と「下さい」も間違いがちな表記の一つです。
「飲み物を下さい」の場合は「飲み物をくれ」の丁寧語で動詞なので「下さい」と漢字で表記します。
一方、「お飲みください」の場合は「飲め」を丁寧にするための補助動詞として使用しているので、「いたします」と同様にひらがなで書くのが正しい表記です。
メールでよく使用する文例として「資料を下さい」は動詞なので漢字、「ご確認ください」は「確認する」の補助動詞なのでひらがな表記です。
「いただく」「頂く」「戴く」
これまでの例と同じように、「注文を頂く」「食事を頂く」など動詞「もらう」「食べる・飲む」として使用するときは漢字表記、「ご覧いただく」「お集まりいただく」など動詞を補助するときにはひらがな表記です。
加えて、「いただく」には「頂く」と「戴く」の2パターンがあるのでさらに使い分けが難しくなります。
「戴く」は常用漢字ではありませんので、基本的には「頂く」と表記すれば正解です。たとえば対象が自分よりも非常に上で、あえてかしこまった表現にしたいときなどに「戴く」を使用するとよいでしょう。