「当社」「弊社」正しいのは?知らないと恥ずかしい会社の呼び方3つ
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ビジネスの基本である敬語の使い方。きちんと学ぶ機会が意外となかったという人も多いのでは? 今回は「会社の呼び方」についての使い分けを3つ紹介します。
「弊社(へいしゃ)」と「当社(とうしゃ)」
自分が所属する会社のことは「弊社」や「当社」という言い回しが一般的です。
「当社」よりもへりくだった言い回しが「弊社」になりますので、取引先との打ち合わせでは「弊社」を使うことの方が多いかと思います。
ここで気をつけたいのが、会社の上司に対しての表現です。本来敬語を使うような相手でも、同じ社内の人には「当社」を使います。社外には「弊社」、社内には「当社」と覚えておきましょう。
なお、敬語を使う必要がない場合、例えば資料などで自社が調べたことを示す表記は「当社調べ」となります。資料の提出先が取引先でも「弊社調べ」とはなりません。
「御社(おんしゃ)」と「貴社(きしゃ)」
取引先と打ち合わせをする際、相手の会社を「御社」と呼ぶことは知っている人が多いと思います。では、メールや案内文など、書き言葉の時は相手の会社のことを何と呼んでいますか?
文中でも話し言葉のまま「御社」と書く方がとても多いのですが、正しくは「貴社」と書きます。話し言葉は「御社」、書き言葉は「貴社」です。覚えておきましょう。
また、これらはその言葉自体が敬語になりますので、さらに「様」をつけて「御社様」や「貴社様」とするのは二重敬語になります。より丁寧に言ったつもりが誤った表現になりますので気をつけましょう。
「様(さま)」と「御中(おんちゅう)」
郵便の宛名などで、相手が特定の個人の場合は「様」、団体や組織の中の特定されない誰かの場合は「御中」となります。
「御中」と「様」の併用はNGですので、「●●株式会社御中 山田太郎様」という表記はせず、正しくは「●●株式会社御中」か「●●株式会社 山田太郎様」とします。
では、宛名が「問い合わせ窓口担当」の場合はどのように書けばよいでしょうか?
窓口担当が誰かに特定されるのであれば「担当」の後に「者」をつけて「問い合わせ窓口担当者様」、一方、窓口を組織としてみなす場合は「問い合わせ窓口担当御中」とするのが適切です。